滝野晃人牧師

滝野晃人牧師

私は5歳の頃に髪の毛が抜け落ち、今も髪の毛がありません。私の病気は体にある免疫が間違って毛になる細胞を攻撃破壊することで、体に毛ができない免疫不全症です。しかし完全にその原因は解明されていません。 私は子供の頃からこの病気のために非常に悩んできました。
自分の姿を恥ずかしいと思ったり、人を嫉んだり、将来に不安を抱いていました。その中でも一番大きな苦しみは、髪の毛がない劣等感が私の人格に深く染みついて離れない苦しみでした。私は劣等感という濁った色のサングラスをかけて、この先も生きていかなければならない、回りの人のように明るい世界を見ることはできないという、自分の人生についての絶望でした。
私は、出口の見えない苦しみから抜け出すために、救いを求め続けていました。大学入試に失敗し、京都で浪人していた頃、はじめてキリスト教の教会に通うようになりました。大学に合格し東京、神奈川で暮らすようになってから一時期、教会から離れましたが、大学生になっても、私の悩みそのものは解決していませんでした。そして、再び教会の門をくぐりました。聖書のみことばから、自分の悩みの底に、神様から離れ神様に背いて生きている自分の罪があり、その罪が自分の人生の苦しみの真実の原因であることが分かりました。私は苦しみから抜け出すために、主イエス・キリストに救いを求めました。主イエス・キリストの十字架の贖いの死と復活を信じて、私は1984年、21歳の時に洗礼を受けました。
主イエス・キリストの十字架の贖いの死と復活によって、私の罪が赦され永遠のいのちが与えられた恵みの大きさを、私が理解するまでにその後も自分自身が砕かれることを経験しました。しかし、神様は私の人格にこびり付いていた私の劣等感を徐々にきよめてくださいました。主イエス様との親しい交わりにあって、自分の劣等感を自分の人格から切り離して見ることができるようになりました。
今、私は60歳になりましたが、今も体に毛はありません。しかし主イエス様にある信仰の素晴らしさを日々教えられる毎日です。私は、33歳の時に家内と結婚し、三人の子供達が与えられました。牧師としての働きを1996年より続けさせていただいています。
『そして自分から十字架の上で、私たちの罪をその身に負われました。
それは、私たちが罪を離れ、義のために生きるためです。
キリストの打ち傷のゆえに、あなたがたは、いやされたのです。』
(Ⅰペテロ2章24節)

1963年1月22日誕生/京都府福知山市大江町出身
1984年9月 JECA柿生キリスト教会で受洗
1986年3月 立教大学社会学部産業関係学科卒業
1986年4月 1991年10月京三製作所勤務
1996年3月 聖書宣教会神学舎卒業
1996年11月 篠田万智子と結婚
JECA川鶴チャペル10年牧会
JECA鹿島福音キリスト教会8年牧会
2014年4月 東村山キリスト教会牧師。
趣味:ジョギング(週40~50キロ)、温泉