お知らせ

2024年3月3日東村山キリスト教会主日礼拝 説教要旨

<まことの王キリストに仕える ルカの福音書19章11~27節>
私たちの教会の2024年度年間主題は、「まず神の国と神の義を求めなさい」です。私たちが4月から始まる新年度に期待することは、「まず神の国と神の義を求め、神の国の前進のための教会活動を再構築する」ことです。「まず神の国と神の義を求める」ことを、イエス様は「まことの王キリストに仕える」こととして教えています。まことの王の帰りを待ち望む時代に、まことの王に仕える者は与えられ、まことの王に背く者は取り上げられる。

1.まことの王の帰りを待ち望む時代に
イエス様はエルサレムでの受難と復活に向かう前に、エリコの町で、「ミナのたとえ話」を教えました。当時のユダヤ人たちは、「神の国」をイスラエル王国の復興、「救い主(キリスト)」をダビデ王のような政治的軍事的に優れた王様と誤解していたからでした。そしてイエス様がエルサレムに入城すれば、政治的軍事的な救い主として、すぐさま、彼らが願う「神の国」を完成してくれることを期待していたのです。「ミナのたとえ話」では、身分の高い人が王位を授けられるために遠い国に出かけました。留守の期間、彼は十人のしもべに平等に「一ミナ」を与えたのです。その後、その国の人達は、身分の高いその人が王になることに反対し、彼らの意見を伝える使者を送ったのです。留守の期間とは、まことの王キリストの再臨を待ち望む時代のことです。「一ミナ」とは、「まことの王キリストに仕える信仰」です。その国の人々の反対とは、この世がまことの王キリストを受け入れない拒絶です。まことの王キリストを待ち望む終わりの時代に、神様から一ミナを与えられたキリストのしもべには、まことの王キリストに仕える信仰を最優先することが求められています。

2.まことの王に仕える者は与えられる
「ミナのたとえ話」で、身分の高い人が王様となって帰ってきました。王様は十人のしもべから、「一ミナをどのように用いたか」を尋ねたのです。キリストが再臨される時に、キリストのしもべに問われることは、「一ミナ、まことの王キリストに仕える信仰をどのように用いたか」が問われます。問われるのは量(儲け)でなく質(信仰の忠実さ)です。一番目のしもべは、一ミナを用いて十ミナを儲けた信仰の忠実さを評価され、十の町の支配を任されたのです。この世での生活は、まことの王キリストに仕える信仰に忠実に生きる試験期間です。私たちも、まことの王キリストから『よくやった、良いしもべだ。』(17節)とほめて頂き、神の国を治める、神様から祝福された者となりましょう。

3.まことの王に背く者は取り上げられる
三番目のしもべは、主人から与えられた一ミナを『布に包んでしまい』(20節)、用いず隠してしまったのです。主人を恐れるよりも、主人に反対し拒絶するこの世の人達を恐れたからでした。まことのキリストに仕える信仰を後回しにする者、隠す者は、全てを取り上げられ、何も残りません。

金額の解説
◎一デナリ=一万円(一日の給料)
◎一ミナ=100デナリ=100万円
◎一タラント=60ミナ=6000万円

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