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2024年4月14 日東村山キリスト教会主日礼拝 説教要旨

<キリストの十字架の死と復活が要の石 ルカの福音書 20章 9~19節>
『要の石』(17節)とは、建物を建てる時に、組み合わせる二つの壁の一番下に置く、基準となる石のことでした。『要の石』を基準に、垂直と水平を測りながら建物を建てることになります。私たちが自分の人生、家庭、社会を、自分の経験やカンに頼った「目分量」で建てる時、傾き倒れます。イエス様は、私たちが人生、家庭、教会、社会を建てる『要の石』として、「キリストの十字架の死と復活」を教えています。神様が送った要の石を、捨てる者はさばかれ、受ける者は祝福される。

1.神様が要の石を送った
イエス様は、本日の聖書箇所で「ぶどう園の主人のたとえ話」を教えています。イエス様はこのたとえ話で、ユダヤ議会の代表者達(権威者)に、自己中心に陥っている彼らの罪を気付かせようとしました。彼らは、自分を権威とし、権威である自分に有利か不利かで物事を判断する罪、神の権威である神のみことばでさえ否定し退ける自己中心な罪を犯していたのです。この世界の真実な所有者は、創造主である神様です。私たちに分け与えられている才能も財産も権力も、真実な所有者は神様であって、私たちに貸されているものなのです。それを神様に仕え人に仕えるために用いることが期待されています。にもかかわらず、私たちは自分を権威とし、才能や財産や権力を自分の所有物と誤解する罪を犯すようになりました。そして、神様が預言者を通して伝えて下さった神のみことばを拒絶したのです。しかし、神様を裏切った私たちを神様は滅ぼしませんでした。神様は、裏切り者の私たちをなおも信頼し愛して、愛する一人子、イエス・キリストを、『要の石』として送って下さったのです。

2.捨てる者はさばかれる
「ぶどう園の主人のたとえ話」の結末として、主人を裏切った農夫達が、主人の愛する息子を殺し、ぶどう園を奪おうとしたのです。ユダヤ議会の権威者達は、この世界に真実な神の権威として、神の御子イエス・キリストが現れた時、権威者である彼らにとって、イエス様は「不都合な存在」「目障りな存在」「邪魔な存在」として十字架に付けて殺したのです。イエス様は、『家を建てる者が捨てた石、それが要の石となった』(17節)との詩篇118:22のみことばから、『捨てた石』であるイエス・キリストの十字架の死と復活こそが、『要の石』(神の権威、この世の基準)となることを私たちに教えて下さったのです。尊い要の石を捨てる者は、神様に捨てられ、さばかれるのです。

3.受ける者は祝福される
使徒ペテロは、使徒の働きの時代、好んで『家を建てる者が捨てた石、それが要の石となった』(17節、使徒4:11、Ⅰペテロ書2:7)と伝え、尊い要の石を受け入れる者に与えられる、神様からの祝福を教えました。尊い要の石を基準に、人生、家庭、教会、社会を建てる、神様からの祝福を教えて頂きましょう。

関連聖書箇所
◎詩篇118篇22節
22 家を建てる者たちが捨てた石それが要の石となった。

◎イザヤ書5章1、2節
1 「さあ、わたしは歌おう。わが愛する者のために。そのぶどう畑についての、わが愛の歌を。わが愛する者は、よく肥えた山腹にぶどう畑を持っていた。
2 彼はそこを掘り起こして、石を除き、そこに良いぶどうを植え、その中にやぐらを立て、その中にぶどうの踏み場まで掘り、ぶどうがなるのを心待ちにしていた。・・・・・

◎使徒の働き4章5~7節
5 翌日、民の指導者たち、長老たち、律法学者たちは、エルサレムに集まった。
6 大祭司アンナス、カヤパ、ヨハネ、アレクサンドロと、大祭司の一族もみな出席した。
7 彼らは二人を真ん中に立たせて、「おまえたちは何の権威によって、また、だれの名によってあのようなことをしたのか」と尋問した。

◎使徒の働き4章10~11節
10 皆さんも、またイスラエルのすべての民も、知っていただきたい。この人が治ってあなたがたの前に立っているのは、あなたがたが十字架につけ、神が死者の中からよみがえらせたナザレ人イエス・キリストの名によることです。
11 『あなたがた家を建てる者たちに捨てられた石、それが要の石となった』というのは、この方のことです。

◎Ⅰペテロ書2 章4~8節
4 主のもとに来なさい。主は、人には捨てられたが神には選ばれた、尊い生ける石です。
5 あなたがた自身も生ける石として霊の家に築き上げられ、神に喜ばれる霊のいけにえをイエス・キリストを通して献げる、聖なる祭司となります。
6 聖書にこう書いてあるからです。「見よ、わたしはシオンに、選ばれた石、尊い要石を据える。この方に信頼する者は決して失望させられることがない。」
7 したがってこの石は、信じているあなたがたには尊いものですが、信じていない人々にとっては、「家を建てる者たちが捨てた石、それが要の石となった」のであり、
8 それは「つまずきの石、妨げの岩」なのです。彼らがつまずくのは、みことばに従わないからであり、また、そうなるように定められていたのです。

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