<神の国が近いことを知る ルカの福音書21章29~38節>
大阪万博2025年が盛り上がりに欠けています。万博の低迷は、万博が終わりの時代の患難試練を生きる「将来への希望」になっていないからです。終わりの時代の患難試練を生きる「将来への希望」として、イエス様は、『神の国が近いことを知る』ことを教えています。今の時代の天地は消え去るが、神のことばは消え去らない。いつも目を覚まし祈りなさい。
1.今の時代の天地は消え去る
イエス様は、終わりの時代の患難試練にあって、『神の国が近いことを知りなさい』(31節)と教えています。すでに神の国は始まっているが、いまだ神の国は完成せず、やがて神の国は完成します。人の子イエス・キリストが栄光の姿で再臨される時、神の国は完成します。神の国は、「すでに」と「いまだ」との緊張状態にあります。終わりの時代の患難試練の全てが起こるまで、今の天地は消え去ることなく、私たちは終わりの時代の患難試練に絶えず苦しみ続けます。イエス様は一つのたとえから、終わりの時代に生きる確かな希望を教えています。日本的に言えば、「梅の木」が一年で最も寒い時期、雪が降る時期に、芽を付け始めることで、私たちは春が近いことを知ります。それと同じように、終わりの時代の患難試練が激しさを増す時期に、かえって私たちはイエス様のことばから、神の国が近いことを知ろうではありませんか。
2.神のことばは消え去らない
外見は立派に見えても、見栄を張った、中身のない偽りの信仰は滅びます。この世界を形作り、この世界の中身である『神のことば』は消え去ることがありません。そして、神のことばが100%実現した世界こそが、完成した神の国です。神のことばは永遠に堅く立ち続けるのです。消え去ることのない神のことばに聞き従うことで、私たちは罪と死の奴隷から贖われ解放されます。そしてこの地上でキリストに似た者に変えられきよめられます。そして神の国で、復活のキリストと同じ朽ちない栄光の体に贖われ変えられるのです。私たちは、常に神様から与えられている終わりの時代の患難試練という課題に対して、神様の御心を求め、神のことばに聞き従うことで、私たちは今の時代に「地の塩、世の光」として用いられます。そして私たちが神のことばに聞き従い労苦したことは、何一つ無駄にならず、神の国の完成のために全て用いられるのです。神様が私たちに求めていることは、消え去ることのない神のことばに聞き従った、永遠に価値ある、永遠に残る生き方、働きをすることです。
3.いつも目を覚まし祈りなさい
私たちは、外見的に立派なものが永遠に残るように錯覚します。しかし今の天地は消え去ります。永遠に残るものは、決して消え去らない『神のことば』です。完成した神の国で、人の子イエス様の御前に立つことができるために、いつも目を覚まし祈ろうではありませんか。