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2024年7月7日東村山キリスト教会主日礼拝 説教要旨

<過越の子羊キリストの御前で ルカの福音書22章1~13節>
終わりの時代は、悪魔が致命的な傷を負い、滅びる存在でありながらも、最後の悪あがきをしている時代でもあるのです。過越の子羊キリストの御前で、悪魔が誘惑したとしても、神の御計画に用いられ、全てが共に働き益となる。

1.悪魔が誘惑したとしても
今朝の聖書箇所は、『過越の祭り』(1節)から始まっています。旧約聖書の出エジプトの時代(BC.13世紀頃)、イスラエル人はエジプトの奴隷でした。エジプトの奴隷から解放されるために、神様は十の災いをエジプトに下しました。十番目の災いは、エジプト中の初子が死ぬという災いでした。しかし子羊を屠り、子羊の血を家のかもいと門柱に塗った家の初子は救われたのです。過越の子羊を屠る過越の祭りと、その後一週間続く種なしパンの祭りは、イスラエル人が代々に渡って守る祭りとされました。『過越の子羊』は、過越の子羊キリストの十字架の死を示す予型でした。過越の祭りで、イエスラエル人は、過越の子羊の血によって救われたことを感謝し、種なしパンの祭りで、悪意と邪悪のパン種を自分の心から取り除き、誠実と真実に生きることを誓ったのです。にもかかわらず、ユダヤ議会の指導者たちは、イエス様を殺す計画を立て、悪意と邪悪のパン種を心の中に膨らませていたのです。そしてイスカリオテのユダは、イエス様を裏切り、悪魔が彼の心に入ったのです。過越の子羊キリストの御前で、悪魔が誘惑したとしても、私たちの心から、悪意と邪悪のパン種を取り除き、誠意と真実に生きることを祈り求めようではありませんか。

2.神の御計画に用いられる
イエス様は、『過越の食事』の準備をすることを、ペテロとヨハネに命じました。受難の一週間の中で行われた『過越の食事』(最後の晩餐)は、イエス様と弟子達にとって極めて重要な食事会でした。この過越の食事会は、神の国の完成という神の壮大な御計画の中の一つでした。過越の食事の準備をすることにも、イエス様はペテロとヨハネに信仰を求めました。過越の食事の準備から、イエス様は私たちに大切な教訓を教えています。神の国の完成に向かう神の御計画であれば、神様が必要の全てを満たし、神様が御計画を実行されるのです。神の御計画に用いられる者は、神の御計画が実現するという、神様の恵みの豊かさを実体験することができるのです。過越の子羊キリストの御前で、まず神の国と神の義を求め、神の御計画に私たちを用いて頂きましょう。

3.全てが共に働き益となる
悪魔の企てが成功し、神の御計画は失敗したのでしょうか。決してそうではありません。イエス・キリストの十字架の贖いの死と復活によって、イエス様は罪と死と悪魔に完全に勝利されたのです。悪魔の企てさえも、神の国の完成という神の御計画に用いられるのです。過越の子羊キリストの御前で、全てが共に働きき益となり、神の国の完成のために用いられるのです。

関連聖書箇所
◎Ⅰコリント書5章6~8節
6 あなたがたが誇っているのは、良くないことです。わずかなパン種が、こねた粉全体をふくらませることを、あなたがたは知らないのですか。
7 新しいこねた粉のままでいられるように、古いパン種をすっかり取り除きなさい。あなたがたは種なしパンなのですから。私たちの過越の子羊キリストは、すでに屠られたのです。
8 ですから、古いパン種を用いたり、悪意と邪悪のパン種を用いたりしないで、誠実と真実の種なしパンで祭りをしようではありませんか。
◎マタイの福音書6章33節
33 まず神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはすべて、それに加えて与えられます。
◎ローマ書8章28節
28 神を愛する人たち、すなわち、神のご計画にしたがって召された人たちのためには、すべてのことがともに働いて益となることを、私たちは知っています。
◎詩篇33篇10,11節
10 【主】は国々のはかりごとを破りもろもろの民の計画をくじかれる。
11 【主】のはかられることはとこしえに立ちみこころの計画は代々に続く。
◎イザヤ書55章8,9節
8 「わたしの思いは、あなたがたの思いと異なり、あなたがたの道は、わたしの道と異なるからだ。──【主】のことば──
9 天が地よりも高いように、わたしの道は、あなたがたの道よりも高く、わたしの思いは、あなたがたの思いよりも高い。
◎Ⅰコリント書15章57,58節
57 しかし、神に感謝します。神は、私たちの主イエス・キリストによって、私たちに勝利を与えてくださいました。
58 ですから、私の愛する兄弟たち。堅く立って、動かされることなく、いつも主のわざに励みなさい。あなたがたは、自分たちの労苦が主にあって無駄でないことを知っているのですから。

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