<慰め主なる聖霊 ヨハネの福音書14章15~18節、26、27節>
私たちが人生で経験する、愛する家族、愛する兄弟姉妹との死別の悲しみ、別離の悲しみ、そして時代の患難試練、人生の試練の苦しみにも、神様からの慰めがあることを、聖書は教えています。慰め主なる聖霊が、あなたに寄りそい、あなたを助け、あなたを遣わす。
1.慰め主なる聖霊があなたに寄りそう
イエス様が弟子達に、イエス様との死別を告げられた時、弟子達は心を騒がし、この世に捨てられた孤児となることを恐れました。イエス様は弟子達に、確かな希望の約束を与えました。三位一体の神のおひと方である聖霊なる主が、『パラクレトス』(ギリシャ語、直訳:そばへ、助けるために呼び寄せられた方)『助け主(慰め主)』(16節)として与えられるという約束でした。聖霊(助け主)は、とこしえに、私たちに寄りそい、私たちに内住してくださるのです。私たちに聖霊(助け主)が内住することで、私たちの内側にイエス・キリストが生きてくださるのです。死別の悲しみ、別離の悲しみ、そして時代の患難試練、人生の試練に絶えず苦しむ時も、『あなたがたを捨てて孤児にはしません』(18節)と、イエス様は約束しています。
2.慰め主なる聖霊があなたを助ける
イエス様は公生涯で弟子達と寝食を共にしながら、三年間、イエス様のみことばを教えましたが、彼らはイエス様のみことばを理解することができませんでした。しかし、イエス様が約束した通りに、聖霊(助け主)が降臨した時、弟子達はイエス様のみことばを思い起こし、理解できるようになりました。イエス様は、聖霊(助け主)を『真理の御霊』(ヨハネ15:26)と呼んでいます。私たちには理解できなかった、罪、義、さばきについて、聖霊(助け主)が教えてくれます。慰め主なる聖霊が、私たちを罪の悔い改めに導きます。私たちを罪が赦された神の義に導きます。私たちを天国に向かう人生の勝利に導きます。
3.慰め主なる聖霊があなたを遣わす
Ⅱコリント書1章3~7節にある『慰め』ということばは、『パラクレトス』(助け主、慰め主)と同じことばに由来しています。『慰め』ということばを人格化したのが、『パラクレトス』(助け主、慰め主)です。ギリシャ語の『慰め』『慰める』ということばには、同情する、共感するという以上の意味が含まれています。『慰め』を『苦難に耐え抜く力』(Ⅱコリント1:7)とパウロは教えています。慰め主なる聖霊は、聖書のみことばを通して、私たちに人生の苦難、悲しみに立ち向かう力、耐え抜く力、生きる力を与えます。だからこそ、私たちは聖書のみことば、イエス・キリストの十字架の死と復活を宣べ伝えようではありませんか。慰め主なる聖霊が、人生の苦難、悲しみにある人々に、立ち向かう力、耐え抜く力、生きる力を与えてくださることに、期待しようではありませんか。
関連聖書箇所
◎Ⅱコリント書1章3、4、6節
3 私たちの主イエス・キリストの父である神、あわれみ深い父、あらゆる慰めに満ちた神がほめたたえられますように。
4 神は、どのような苦しみのときにも、私たちを慰めてくださいます。それで私たちも、自分たちが神から受ける慰めによって、あらゆる苦しみの中にある人たちを慰めることができます。
6・・・・・その慰めは、私たちが受けているのと同じ苦難に耐え抜く力を、あなたがたに与えてくれます。
◎ヨハネの福音書14章15~18節
15 もしわたしを愛しているなら、あなたがたはわたしの戒めを守るはずです。
16 そしてわたしが父にお願いすると、父はもう一人の助け主をお与えくださり、その助け主がいつまでも、あなたがたとともにいるようにしてくださいます。
17 この方は真理の御霊です。世はこの方を見ることも知ることもないので、受け入れることができません。あなたがたは、この方を知っています。この方はあなたがたとともにおられ、また、あなたがたのうちにおられるようになるのです。
18 わたしは、あなたがたを捨てて孤児にはしません。あなたがたのところに戻って来ます。
◎ヨハネの福音書14章26節
26 しかし、助け主、すなわち、父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊は、あなたがたにすべてのことを教え、わたしがあなたがたに話したすべてのことを思い起こさせてくださいます。
◎ヨハネの福音書15章26節
26 わたしが父のもとから遣わす助け主、すなわち、父から出る真理の御霊が来るとき、その方がわたしについて証ししてくださいます。
◎ヨハネの福音書16章7~11節
7 しかし、わたしは真実を言います。わたしが去って行くことは、あなたがたの益になるのです。去って行かなければ、あなたがたのところに助け主はおいでになりません。でも、行けば、わたしはあなたがたのところに助け主を遣わします。
8 その方が来ると、罪について、義について、さばきについて、世の誤りを明らかになさいます。
9 罪についてというのは、彼らがわたしを信じないからです。
10 義についてとは、わたしが父のもとに行き、あなたがたがもはやわたしを見なくなるからです。
11 さばきについてとは、この世を支配する者がさばかれたからです。
◎ヨハネの福音書16章14節
14 御霊はわたしの栄光を現されます。わたしのものを受けて、あなたがたに伝えてくださるのです。