お知らせ

2024年1月7日東村山キリスト教会主日礼拝 説教要旨

<まず神の国と神の義を求めなさい マタイの福音書6章25~34節>
2024年の元旦に能登半島地震が起こり、2日には飛行機の衝突事故が起こりました。私たちは被災者の救出、救援、被災地の復旧復興を祈る祈りから、新年が始まりました。2024年は不安な幕開けとなりました。動揺している私たちに、イエス様は『まず神の国と神の義を求めなさい』と教えています。神の国を求めなさい、神の義を求めなさい、最優先で求めなさい。

1.神の国を求めなさい
本日の聖書箇所全体は十節ですが、その中で、『心配』ということばが、7回使われています。『心配』ということばのギリシャ語は、『分裂する』ということばから出来たことばです。私たちは、極度に心配する時、頭の中が分裂し、支離滅裂となり、恐れと不安で身動きが出来なくなります。イエス様は、『まず神の国と神の義を求めなさい』と、私たちが神様にある統一的な見方、考え方を取り戻すことを教えています。『神の国』とは、神様が治め支配することです。すでに神の国は始まっているが、いまだ神の国は完成せず、やがて神の国は完成します。キリストの再臨によって神の国の完成を待ち望む終わりの時代は、絶えず私たちが患難試練に試みられる時代です。『神の国を求めなさい』とは、キリストの再臨による神の国の完成を待ち望みながら、神の国の完成という神様の壮大な御計画の中に、今の時代の患難試練を捉えることです。そして、神様の御支配が地上で実現することを祈り求めながら、生活し奉仕し仕事をすることです。神の国を求めようではありませんか。

2.神の義を求めなさい
私たちは、「主の祈り」(マタイ6章9~13節)を祈る時、自分のことを祈る前に、まず神様の御名、御国、御心を祈り求めます。『神の義を求めなさい』とは、神様の御栄光が現され、神の国が完成するための神様の御心が地でもなされることを祈り求めることです。『神の義を求めなさい』とは、イエス様ならばこの時この場面でどのようになされるかを祈り求めながら、イエス様に倣った行いをすることです。私たちには、『日々の苦労(ギリシャ語の直訳:悪いこと)』(34節)が与えられています。『神の義を求めなさい』とは、日々私たちに与えられている「悪いこと」を、神様の御心にかなった「良いこと」に変えることです。神の義を求めようではありませんか。

3.最優先で求めなさい
『まず』(最初に)ということばは、「最優先で」という意味です。私たちは、無意識的に、心配事、不安事、悪い事を最優先で求めてしまいます。だからこそ、私たちはイエス様の命令である『まず神の国と神の義を求めなさい』に、意識的に従おうではありませんか。今年一年、一週間の生活の中で主日礼拝を、一日の生活の中でディボーションを最優先しようではありませんか。神の国の前進に用いられる、神様から祝福された一年となりますように。

関連聖書箇所
◎ルカの福音書17章21節
21 『見よ、ここだ』とか、『あそこだ』とか言えるようなものではありません。見なさい。神の国はあなたがたのただ中にあるのです。」

◎ルカの福音書17章22節
22 イエスは弟子たちに言われた。「あなたがたが、人の子の日を一日でも見たいと願っても、見られない日が来ます。

◎ルカの福音書17章24節
24 人の子の日、人の子は、稲妻がひらめいて天の端から天の端まで光るのと、ちょうど同じようになります。

◎マタイの福音書6章9~13節(主の祈り)
9・・・・・天にいます私たちの父よ。御名が聖なるものとされますように。
10 御国が来ますように。みこころが天で行われるように、地でも行われますように。
11 私たちの日ごとの糧を、今日もお与えください。
12 私たちの負い目をお赦しください。私たちも、私たちに負い目のある人たちを赦します。
13 私たちを試みにあわせないで、悪からお救いください。
(国と力と栄えは、とこしえにあなたのものだからです。アーメン)

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