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2023年5月6日 東村山キリスト教会主日礼拝 説教要旨

<恐れることはありません ルカの福音書12章1~12節>
今年のゴールデンウィークが今日で終わります。連休が終わると、私たちは再び、生活上の様々な課題に向き合わなければなりません。憂鬱な思いとなり、恐れを抱き、思い煩い、不安になるかもしれません。そんな私たちに、イエス様は『恐れることはありません』と教えています。恐れるべき方を恐れ、聖霊の導きに謙遜に従うなら、恐れることはありません。

1.恐れるべき方を恐れる
イエス様は毅然とエルサレムでの十字架の死に向かい、その道中でユダヤ人宗教指導者たちの激しい論争を行い、彼らの偽善を指摘されました。彼らはイエス様を憎み殺す機会を狙うようになりました。恐れを抱く、イエス様の弟子達に、イエス様は『恐れることはありません』と教えています。人間は肉体を殺すことができても、それ以上のことはできないからです。イエス様は、恐れるべき方を恐れるように、殺した後に、ゲヘナ(地獄)に投げ込むことのできる権威を持つ方(神様)を恐れるようにと、教えています。『全き愛は恐れを締め出す』(Ⅰヨハネ4:18)とあるように、イエス・キリストの全き愛(十字架の死と復活)が、私たち罪人を地獄の滅びから救ってくださることを真実に恐れるならば、キリストの全き愛が、私たちの心から、この世の恐れ、人への恐れを締め出すのです。だから、恐れることはありません。

2.聖霊の導きに謙遜に従う
イエス様の弟子達は、聖霊の導きと促しに従うことで、当時のユダヤ社会の中で、命懸けで、人々の前でイエス様を救い主キリストと信仰告白したのです。パリサイ人たちの中にも、イエス様を信じる者達がいたのです。しかし彼らは彼らの仲間や世間体を恐れて、人々の前でイエス様を救い主キリストと信仰告白することができなかったのです。彼らは聖霊の導きと促しに背くことをしました。なぜなら、彼らは神様を恐れるよりも、人を恐れたからでした。私たちも、神様を恐れるよりも、人を恐れて、聖霊の導きに背いてしまうことに注意しなければなりません。聖霊の導きに背くことに心の痛みがあるならば、その罪を悔い改め、勇気をもって聖霊の導きに謙遜に従おうではありませんか。聖霊が助けてくださいます。だから、恐れることはありません。

3.恐れることはありません
イエス様は弟子達を『わたしの友』(4節)と呼んでいます。イエス様は、神の御子の尊いいのちを捨てて、私たちの友となってくださいました。そして、友である私たちに、神の壮大な計画を教え、友である私たちを神の国の完成のために用いてくださるのです。神様は、一羽の雀でさえ忘れることがありません。ならば、多くの雀よりも価値ある私たちを、神様は決して忘れることがありません。神様は私たちの髪の毛の数を知っているように、私たちの全てを知ってくださっています。だから、恐れることはありません。

関連聖書箇所
◎ルカの福音書9章51節
51 さて、天に上げられる日が近づいて来たころのことであった。イエスは御顔をエルサレムに向け、毅然として進んで行かれた。

◎Ⅰヨハネの手紙4章18節
18愛には恐れがありません。全き愛は恐れを締め出します。恐れには罰が伴い、恐れる者は、愛において全きものとなっていないのです。

◎Ⅰヨハネの手紙4書2節
2 神からの霊は、このようにして分かります。人となって来られたイエス・キリストを告白する霊はみな、神からのものです。

◎ヨハネの福音書12章42、43節
42 しかし、それにもかかわらず、議員たちの中にもイエスを信じた者が多くいた。ただ、会堂から追放されないように、パリサイ人たちを気にして、告白しなかった。
43 彼らは、神からの栄誉よりも、人からの栄誉を愛したのである。

◎ヨハネの福音書15章13~15節
13 人が自分の友のためにいのちを捨てること、これよりも大きな愛はだれも持っていません。
14 わたしが命じることを行うなら、あなたがたはわたしの友です。
15 わたしはもう、あなたがたをしもべとは呼びません。しもべなら主人が何をするのか知らないからです。わたしはあなたがたを友と呼びました。父から聞いたことをすべて、あなたがたには知らせたからです。

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