お知らせ

2023年8月27日東村山キリスト教会主日礼拝 説教要旨

<神の国で食事する幸いな人 ルカの福音書14章1~15節>
安息日の食事会の席でイエス様と食事を共にしていた客の一人が、突然「神の国で食事をする人は、なんと幸いか」と言いました。彼は、郷に入れば郷に従う、神の国に入れば神の国に従うことをわきまえていませんでした。イエス様は、今朝の聖書箇所で、『神の国で食事する幸いな人』(神の国のテーブルマナー)を教えています。神の国で食事する幸いな人は、神の御支配を喜んで受け入れ、神の御支配に身を低くし、神の御支配に打算なく従う人です。

1.神の御支配を喜んで受け入れる人
客の一人が言った、『神の国で食事をする人は幸い』(15節)とは、どのような意味でしょうか。『神の国』とは、「神の御支配」のことです。『食事する』とは、「親しい関係」のことです。天の御国の神様の御支配のもとで神様(イエス様)と親しい関係が与えられる者は幸いです。パリサイ派の宗教指導者たちは、その食事会で、イエス様に鋭い視線を向けていました。イエス様が彼らの権威(支配)に逆らう安息日違反を犯すかどうかを見つめていたのです。イエス様は安息日に水腫で苦しむ人を『抱いて癒し』(4節)、神のあわれみの御支配を教えました。そしてたとえを用いて、安息日は神のあわれみの御支配に最もふさわしい日であることを教えました。神の国のテーブルマナーは、神のあわれみの御支配を喜んで受け入れることです。

2.神の御支配に身を低くする人
イエス様は、招かれた客達が食事会の上席を争っている様子を見て、神の国のテーブルマナーを教えています。結婚式の宴席のたとえ(8~10節)でイエス様は、処世術を教えているのではありません。イエス様は、11節で「神の御支配」に対して『自分を高くする者は低くされる』、「神の御支配」に対して『自分を低くする者は高くされる』と教えています。神の力強い御手の下に私たちが自分の身を低くし仕える時に、神様は神様の働きの中で私たちを適切に用いて下さいます。神の御支配に身を低くする時、神様が私たちのことを心配し、神様の力強い御手を働かせて下さいます。神の国のテーブルマナーは、神の御支配に身を低くすることです。

3.神の御支配に打算なく従う人
イエス様は食事会にイエス様を招いた主人に、神の国のテーブルマナーを教えています。食事会に客を招く時は、見返りを求めず、お返しができない貧しい人、体の不自由な人を招くことを教えています。私たちが、神の御支配に従う時、損得勘定で従うのでなく、この世での報いを期待せず、『義人の復活』(14節、神の国の完成)の時の報いに期待して従うことを、イエス様は教えています。私たちは、自分の支配を喜び、自分の身を高くし、打算的に背く罪を、日々悔い改めようではありませんか。神の御子イエス・キリストの十字架の贖いの死と復活を仰ぎ見て、神の国で食事する人は幸いです。

関連聖書箇所
◎Ⅰペテロ書5章6、7節
6 ですから、あなたがたは神の力強い御手の下にへりくだりなさい。神は、ちょうど良い時に、あなたがたを高く上げてくださいます。
7 あなたがたの思い煩いを、いっさい神にゆだねなさい。神があなたがたのことを心配してくださるからです。

 

関連記事