宣教メッセージ

2025年1月26日東村山キリスト教会主日礼拝 説教要旨

<神の国を待ち望む ルカの福音書23章50~56節>
「キリスト教のお墓(教会のお墓)」は、『神の国を待ち望む』「明るい希望のあるお墓」です。主の死を前に人の罪を知り、主の死を前に愛を実践し、主が死に勝利した復活を信じ、神の国を待ち望む。
1.主の死を前に人の罪を知る
イエス様は過越しの祭の前の金曜日の午前9時頃~午後3時頃まで、十字架の上で、私達人類の罪の身代わりとなって、地獄の苦しみを苦しみ抜いて死にました。イエス様の遺体を処置し埋葬するために、アリマタヤのヨセフが用いられました。彼は、金持ちであり、ユダヤ議会(71名)の内の有力な議員でした。神様の御前に正しい関係を持ち、神様の御心にかなった良い行いを心掛ける人でした。彼は、イエス様を十字架刑で処刑するユダヤ議会の『計画や行動に同意していません』(51節)でした。彼は、イエス様の隠れた弟子として、『神の国を待ち望む』(51節)人でした。彼は、天国を待ち望むとともに、この世界が、神様が御支配される世界となることを待ち望んでいたのです。しかし、彼が目撃したのは、キリストの十字架の死であり、キリストの死を前にした人の罪でした。私達人間の自己中心な罪が、私達の心から、イエス・キリストを閉め出し、十字架に付けて殺したのです。私達は、主の死を前に人の罪を知るがゆえに、神の国を待ち望もうではありませんか。
2.主の死を前に愛を実践する
アリマタヤのヨセフは、イエス様の隠れた弟子でした。イエス様の遺体を処置し埋葬する必要が生じた時、彼は聖霊の促しによって、高い地位にある彼だけが、ローマ総督ピラトに直接出会って、イエス様の取り降ろしと埋葬許可を得ることができることに気付かされたのです。そして勇気を出して、ピラトのもとに出向き、許可を得ることができたのです。そして彼は、高価な亜麻布でイエス様の遺体を包み、自分のために造っていた新しい墓に、イエス様の遺体を埋葬したのです。ヨセフは、主の死を前に、彼にできる精一杯のことを、愛の実践として行ったのです。私達は、主の死を前に愛を実践しながら、神の国を待ち望もうではありませんか。
3.主が死に勝利した復活を信じる
四つの福音書は、共通してイエス様の埋葬の記事を伝え、イエス様の死の事実を伝えています。イエス様の墓を重い石が入口を塞ぎ、封印され、ローマ兵が番をすることで、人間の手が入る余地は全くありませんでした。しかし日曜日の朝、女の弟子達がイエス様の墓を訪れた時、『主イエスのからだは見当たらなかった』のです(ルカ24章3節)。その後、死から復活されたイエス様は、朽ちない栄光の体で、弟子達にその姿を現されたのです。私達は、主が死に勝利した復活を信じ、晴れ晴れとした明るい心で、神の国を待ち望もうではありませんか。私達の人生は、神の国を待ち望む、明るい希望のある人生です。

関連聖書箇所
◎ヨハネの福音書19章38節
38 その後で、イエスの弟子であったが、ユダヤ人を恐れてそれを隠していたアリマタヤのヨセフが、イエスのからだを取り降ろすことをピラトに願い出た。ピラトは許可を与えた。そこで彼はやって来て、イエスのからだを取り降ろした。
◎マルコの福音書14章64節
64 あなたがたは、神を冒瀆することばを聞いたのだ。どう考えるか。」すると彼らは全員で、イエスは死に値すると決めた。
◎マタイの福音書27章18節
18 ピラトは、彼らがねたみからイエスを引き渡したことを知っていたのである。
◎ヨハネの福音書19章39~40節
39 以前、夜イエスのところに来たニコデモも、没薬と沈香(じんこう)を混ぜ合わせたものを、百リトラほど持ってやって来た。40 彼らはイエスのからだを取り、ユダヤ人の埋葬の習慣にしたがって、香料と一緒に亜麻布で巻いた。
◎マタイの福音書27章59、60節
59 ヨセフはからだを受け取ると、きれいな亜麻布に包み、60 岩を掘って造った自分の新しい墓に納めた。そして墓の入り口に大きな石を転がしておいて、立ち去った。
◎マタイの福音書27章62~66節
62 明くる日、すなわち、備え日の翌日、祭司長たちとパリサイ人たちはピラトのところに集まって、63 こう言った。「閣下。人を惑わすあの男がまだ生きていたとき、『わたしは三日後によみがえる』と言っていたのを、私たちは思い出しました。64 ですから、三日目まで墓の番をするように命じてください。そうでないと弟子たちが来て、彼を盗み出し、『死人の中からよみがえった』と民に言うかもしれません。そうなると、この惑わしのほうが、前の惑わしよりもひどいものになります。」65 ピラトは彼らに言った。「番兵を出してやろう。行って、できるだけしっかりと番をするがよい。」66 そこで彼らは行って番兵たちとともに石に封印をし、墓の番をした。
◎ルカの福音書24章2、3節
2 見ると、石が墓からわきに転がされていた。3 そこで中に入ると、主イエスのからだは見当たらなかった。
◎使徒の働き2章24節
24 しかし神は、イエスを死の苦しみから解き放って、よみがえらせました。この方が死につながれていることなど、あり得なかったからです。

関連記事