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2024年11月17日東村山キリスト教会伝道礼拝 説教要旨

<キリストこそ私たちの平和 創世記11章1~9節>
世界情勢が激変し不安定化する中で、神様は、『キリストこそ私たちの平和です』(エペソ書2章14節)と教えています。私たちは、名をあげることで分裂するが、キリストの十字架で和解する。

1.名をあげることで分裂する
①「バベルの塔」について『バベル』には、『混乱』と言う意味があります。人間は神様に背く罪を犯し、死の不安と孤独の不安が常に付きまとう存在でした。バベルの塔以前の時代は、全地は共通な一つのことばでしたが、人間はこのことを、悪を行うために利用しました。バベルの塔の時代、人間は技術革新を手に入れ、建築用資材として、石に代えて「れんが」を、漆喰に代えて「瀝青(アスファルト)」を用いるようになりました。
②『名をあげよう』(4節) 人間は手に入れた技術革新を用いて、自分たちのために町を建て、『頂きが天にまで届く塔』(4節)を建て始めました。人間は自分たちの優秀さを誇り、繁栄を約束し、『自分たちの名をあげよう』としました。人間は、人間関係で分裂しバラバラになることを恐れたからでした。私たちも自分の名をあげることで、死の不安、孤独の不安、人間関係がバラバラになる不安を解決しようとするのではないでしょうか。
③神様による人間の分裂 神様は、一撃で「バベルの塔」の建設を頓挫させました。神様の一撃は、人間同士の『ことばが通じなく』(7節)することでした。私たちが、人のことばに耳を閉ざし、心を閉ざすことで、互いのことばが通じなくなってしまったのです。人間はことばが通じなくなり、バラバラになることで、「バベルの塔」は、文字通り「混乱の塔」になったのです。
2.キリストの十字架で和解する
神様に背を向け死の不安、孤独の不安に怯える私たち人間(罪人)を、神様は見捨てませんでした。
①キリストの十字架による神様との和解 私たちの罪の身代わりとなって、罪のないキリストが十字架で死ぬことで、私たちの罪を赦し、神様との和解を与えてくださいました。キリストの十字架による神様との和解に、死の不安、孤独の不安の真実な解決があるのです。
②キリストの十字架による人との和解 キリストの十字架の死によって、私たちの関係に立ちはだかる『隔ての壁』(敵意)は打ち壊されたのです。
③キリストの十字架による万物の和解 キリストの十字架による神様との和解、人との和解は、万物(被造物:動物、植物、自然環境)の和解へと広がり深まります。キリストの再臨の時に、神の国の完成(新天新地の完成)として、キリストの十字架による万物の和解が完成するのです。キリストの十字架による神様との和解を信じましょう。キリストの十字架による人との和解を祈りましょう。キリストの十字架による万物の和解に期待しましょう。

関連聖書箇所
◎創世記6章5節
5 【主】は、地上に人の悪が増大し、その心に図ることがみな、いつも悪に傾くのをご覧になった。

◎エペソ書2章14~16節
14 実に、キリストこそ私たちの平和です。キリストは私たち二つのものを一つにし、ご自分の肉において、隔ての壁である敵意を打ち壊し、
15 様々な規定から成る戒めの律法を廃棄されました。こうしてキリストは、この二つをご自分において新しい一人の人に造り上げて平和を実現し、
16 二つのものを一つのからだとして、十字架によって神と和解させ、敵意を十字架によって滅ぼされました。

◎マタイの福音書6章12節
12 私たちの負い目をお赦しください。私たちも、私たちに負い目のある人たちを赦します。

◎コロサイ書1章19,20節
19 なぜなら神は、ご自分の満ち満ちたものをすべて御子のうちに宿らせ、
20 その十字架の血によって平和をもたらし、御子によって、御子のために万物を和解させること、すなわち、地にあるものも天にあるものも、御子によって和解させることを良しとしてくださったからです。

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