<信仰に進み信仰に生きる テトスへの手紙1章1~4節>
私が牧師を三十年続けて体験的に、「聖書のみことばだけが真実に人を変えることができる」と知ることができました。聖書のみことばによって、人は信仰に進み、人は信仰に生きるのです。信仰に進み信仰に生きるために、みことばが宣べ伝えられ、みことばが救いに導き、みことばを宣べ伝える。
1.みことばが宣べ伝えられた
牧会書簡(テモテへの手紙第一、第二、テトスへの手紙)は、教会を建てるために、『宣教』(みことばを宣べ伝えること)と『敬虔』(信仰に生きること)を教えている手紙だと言えます。使徒パウロは、晩年、第一回目のローマ投獄から釈放された後、エペソ教会の牧師であったテモテに、辞職を思い止まらせる手紙として「テモテへの手紙第一」を書き送りました。使徒パウロは、第二回目のローマ投獄で殉教の死を覚悟して、遺言書として「テモテへの手紙第二」をテモテに書き送りました。「テトスへの手紙」は、「テモテへの手紙第一」と「第二」の中間に、使徒パウロがクレタ島の牧師であったテトスに書き送った手紙です。テモテは母をユダヤ人とし父をギリシア人とする「ハーフのユダヤ人」でした。使徒パウロは、信仰による救いの原則を守った上で、ユダヤ人伝道のためにテモテに割礼を受けさせました。救いの原則を守りながら、宣教には柔軟でした。テトスはギリシア人であり異邦人でした。異邦人であるテトスには割礼を受けさせませんでした。みことばが宣べ伝えられ、ハーフのユダヤ人テモテが救われ、異邦人テトスが救われ、神様の働き人となりました。みことばが宣べ伝えられることに、もっと期待しようではありませんか。
2.みことばが救いに導く
1~3節で、使徒パウロは、パウロの使徒職(使徒としての使命)を説明しています。信仰者が信仰に進み信仰に生きるために、『真理の知識を得させる』働きです。『真理の知識』とは、「永遠のいのちに関する知識」です。旧約聖書は、救い主キリストによって永遠のいのちが与えられることを約束していました。そして、約束通りに、救い主イエス・キリストがこの世界に来られ、十字架の身代わりの死を遂げ、三日目に死から復活したのです。『みことば』『この宣教』を信じ受け入れる者は、罪が赦され、永遠のいのちを得ることができるのです。みことばが救いに導きます。みことばを信じ受け入れましょう。
3.みことばを宣べ伝える
テトスが遣わされた「クレタ島」は、テモテが遣わされた「エペソ」とは違った困難さがありました。テトス1章12節でのクレタ人について記述は、厳しい内容です。しかし、私は、使徒パウロは大笑いをしながら、クレタ人についてのこの記述を書いたと思います。使徒パウロは悲観的になりませんでした。なぜならば、聖書のみことばによって、人は信仰に導かれ、人は信仰に進み、人は信仰に生きるようになるからです。みことばを宣べ伝えましょう。
関連聖書箇所
◎使徒の働き16章1~3節
1 それからパウロはデルベに、そしてリステラに行った。すると、そこにテモテという弟子がいた。信者であるユダヤ人女性の子で、父親はギリシア人であった。
2 彼は、リステラとイコニオンの兄弟たちの間で評判の良い人であった。
3 パウロは、このテモテを連れて行きたかった。それで、その地方にいるユダヤ人たちのために、彼に割礼を受けさせた。彼の父親がギリシア人であることを、皆が知っていたからである。
◎ガラテヤ書2章1節
1 それから十四年たって、私はバルナバと一緒に、テトスも連れて、再びエルサレムに上りました。
◎ガラテヤ書2章3節
3 しかし、私と一緒にいたテトスでさえ、ギリシア人であったのに、割礼を強いられませんでした。