<神の国を求めなさい ルカの福音書12章22~34節>
コロナ禍が厳しかった頃、家で過ごす時間が長くなることを、「巣ごもり」と言いました。アフターコロナ、ウィズコロナになった今、私たちは「巣ごもり」した、自己中心なままで、外での活動を再開しようとしてはいないでしょうか。イエス様は私たちに、「自己中心な、神に対して富まない愚かさ」でなく、「神の国を求める、神に対して富む賢さ」を教えています。神の国を求めなさい。あなたがたには大きな価値があるので、必要が与えられ、神の国が与えられます。
1.あなたがたには大きな価値がある
イエス様は、「大豊作になった金持ちのたとえ」(13~21節)で、『自分のために蓄えても、神に対して富まない愚かさ』(21節)を教えてくださいました。イエス様は本日の聖書箇所で、「心配」ということばを五回繰り返しています。『心配する』(22節)ということばには、「従事する」「支配される」という意味が含まれています。この世の思い煩いに従事する、支配されることで、私たちは自己中心な、神に対して富まない愚かな人になります。イエス様は、私たちの目を自然界に向けます。神様は、汚れた鳥とされていた烏でさえ顧みて、神様が養ってくださいます。神様は、『草花(野のゆり)』(27節)でさえ、ソロモン王よりも、装ってくださるのです。ましてや、私たちは烏や野のゆり以上に大きな価値があります。私たちのいのちと存在の尊さは、神の御子キリストの尊いいのちが代価として支払われ買い取られた尊さです。あなたがたには大きな価値があるので、この世のことを心配せず、神の国を求めなさい。
2.あなたがたには必要が与えられる
『異邦人』(30節、神様を知らず信じない人達)のように、この世のことを優先するのか。それとも信仰者として、神の国を求めることを優先するのか。これは日々繰り返され、生涯にわたる信仰の戦いです。イエス様は、荒野での誘惑において、神のみことばを優先することで、神様が私たちの生活の必要を満たしてくださるという優先順位を教えています。この世の生活よりも、神のみことばを優先し、神の国を求めるならば、神様が私たちに生活の必要を与えてくださいます。
3.あなたがたには神の国が与えられる
『神の国を求めなさい』(31節)。そうすれば、この世の必要が与えられるだけではありません。父なる神様が喜んで、『神の国を与えてくださる』 (32節)のです。だからこそ、私たちは、地上生涯を通して、神の国を豊かにする生き方をしなければなりません。『忠実な賢い管理人』(41節)として、神の御心を求め従い、神様から委ねられた財産、賜物、人生を、神の国のために用い、神の国に朽ちることのない宝を蓄えようではありませんか。『小さな群れよ、恐れることはありません』(32節)。神の国を求めなさい。
関連聖書箇所
◎マタイの福音書4章1~4節
1 それからイエスは、悪魔の試みを受けるために、御霊に導かれて荒野に上って行かれた。
2 そして四十日四十夜、断食をし、その後で空腹を覚えられた。
3 すると、試みる者が近づいて来て言った。「あなたが神の子なら、これらの石がパンになるように命じなさい。」
4 イエスは答えられた。「『人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばで生きる』と書いてある。」
◎申命記8章3~5節
3 それで主はあなたを苦しめ、飢えさせて、あなたも知らず、あなたの父祖たちも知らなかったマナを食べさせてくださった。それは、人はパンだけで生きるのではなく、人は【主】の御口から出るすべてのことばで生きるということを、あなたに分からせるためであった。
4 この四十年の間、あなたの衣服はすり切れず、あなたの足は腫れなかった。
5 あなたは、人がその子を訓練するように、あなたの神、【主】があなたを訓練されることを知らなければならない。