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2023年12月24日東村山キリスト教会クリスマス礼拝 説教要旨

<地の上に平和が実現するために ルカの福音書2章1~20節>
二年前に始まったロシアによるウクライナへの侵略戦争、今年10月に起こったパレスチナとイスラエルとの武力衝突、悲惨な戦争の現実を目の当たりにしながら、私たちはクリスマスを迎えました。救い主イエス・キリストがこの世に生まれくださったクリスマスこそが、この世界の辛く、悲しい、悲惨な現実を変える唯一の希望です。『地の上に平和が実現するために』、天で栄光が神にあるように、地の上に平和があるように、御心にかなう人々にあるように。

1.天で栄光が神にあるように
ローマ帝国の片隅のイスラエルのベツレヘムで、貧しいマリアとヨセフのカップに、救い主イエス・キリストが生まれました。生まれたばかりの救い主は、『飼葉おけ』(7節)に寝かされました。宿屋には彼らが泊まる場所がなったからです。このことは一つのしるしでした。私たちは経済的な豊かさを追い求めることで、また軍事的な力を追い求めることで、心が一杯となり、救い主を私たちの心から締め出し拒絶します。父なる神様は、私たちの頑なな心を知りながら、救い主イエス・キリストをこの世に送ってくださいました。私たちの罪を赦し、死の滅びから救うために、救い主は十字架の上で身代わりの死を遂げ、死から復活してくださいました。父なる神様は、地の上に平和を実現するために、神の御子の死という大きな犠牲を払って、救い主イエス・キリストの十字架の死と復活という栄光を、天に輝かせてくださったのです。

2.地の上に平和があるように
地の上に平和が実現するために、神様との平和、人との平和が必要です。神様との平和が実現してこそ、人との平和が実現するのです。私たちが争い戦争する根本原因は、私たちが神様に背き、自分が欲しいと思っても手に入らないものを、人を殺しても手に入れようとする罪にあります。私たちには、キリストの十字架による罪の赦しと、神様との和解が必要です。私たちは自分の「平和」を得るために、人間関係に『隔ての壁』を作ります。隔ての壁による「平和」は、神様に喜ばれる平和ではありません。キリストの十字架によって、私たちは、敵意という隔ての壁を壊して頂かなければなりません。キリストの十字架によって、地の上に神様との平和、人との平和が実現するのです。

3.御心にかなう人々にあるように
御心にかなう人々は、時の権力者でなく、貧しいマリアとヨセフ、貧しい羊飼いたちでした。マリアとヨセフは、救い主を飼葉おけに寝かせるという過酷な状況の中で、彼らにできる精一杯の愛情として、救い主の体を守る『布』(7節)を用意していたのです。貧しい羊飼いたちは、みことばを信じて、救い主イエス・キリストを礼拝し、人々に宣べ伝えました。私たちも、救い主イエス・キリストを信じる者、御心に従って精一杯の働きをする者、救い主を宣べ伝える者、御心にかなった、地の上に平和を実現する者にして頂きましょう。

関連聖書箇所
◎ヤコブ書4章1~3節
1 あなたがたの間の戦いや争いは、どこから出て来るのでしょうか。ここから、すなわち、あなたがたのからだの中で戦う欲望から出て来るのではありませんか。
2 あなたがたは、欲しても自分のものにならないと、人殺しをします。熱望しても手に入れることができないと、争ったり戦ったりします。自分のものにならないのは、あなたがたが求めないからです。
3 求めても得られないのは、自分の快楽のために使おうと、悪い動機で求めるからです。

◎エペソ書2章14~16節
14 実に、キリストこそ私たちの平和です。キリストは私たち二つのものを一つにし、ご自分の肉において、隔ての壁である敵意を打ち壊し、
15 様々な規定から成る戒めの律法を廃棄されました。こうしてキリストは、この二つをご自分において新しい一人の人に造り上げて平和を実現し、
16 二つのものを一つのからだとして、十字架によって神と和解させ、敵意を十字架によって滅ぼされました。

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