宣教メッセージ

2025年3月23日東村山キリスト教会主日礼拝 説教要旨

<信仰の戦いを戦い抜く テモテへの手紙第一1章18節~2章7節>
内村鑑三(明治から大正時代に活躍したキリスト者)は、「後世への最大遺物」について、それは、財産でも、事業でも、思想でもなく、「勇ましい高尚な生涯」と言っています。凡人である私たち一人一人が、「信仰の戦いを戦い抜いた生涯」こそが、「後世への最大遺物」なのです。信仰の戦いを戦い抜くとは、信仰の破船とならず、落ち着いた生活を送り、全ての人の救いを望むことです。
1.信仰の破船とならない
パウロは、エペソ教会の牧師であったテモテに、「信仰の戦いを戦い抜く」(18節)ことを教えるために、『信仰の破船にあった』(19節)二人の人物について伝えています。「信仰の破船」とは、この世の患難、人生の試練にあって信仰が壊れてしまうことです。20節から分かることとして、二人は教会から除名されましたが、それは神様に背く罪を犯したことを二人が気付き、罪を悔い改めるためでした。「ヒメナイ」(Ⅱテモテ書2章17、18節)は、グノーシス主義(異端の教え)として、「死者の復活」でなく「霊の復活」を教えていたのです。異端の教えは、この世の価値観(考え方)に基づいていることで、私たちには理解しやすいのです。聖書が教える真理の方が、私たちには理解しづらいのです。この世の価値観(考え方)から、自分に理解しやすいように、聖書のことばを変えてしまうこと、信仰の破船となることに注意しましょう。聖霊の働きによって、聖書の真理が理解できることを謙遜に祈り求めましょう。
2.落ち着いた生活を送る
信仰の戦いを戦い抜くとは、祈ること、落ち着いた生活をすること、神の国の働きをすることです。①祈る(1節)。全ての人のために祈るとは、教会に集う兄弟姉妹や、求道者のために祈ることであり、患難試練に苦しむ全ての人のためにとりなしを祈ることです。政治を司る指導者達のために祈るとは、国家や社会のために祈ることでもあります。②落ち着いた生活をする(2節)。神様を礼拝しキリストに似た者に変えられ、神のかたちとしての人の尊さを尊重する。内面的に平安な生活、そして社会的に落ち着いた生活を送ることです。③神の国の働きをする。平安な落ち着いた生活を送ることで、神の国を前進させる働きをすることができます。この世の価値観に私達の生活や教会が影響されるのでなく、逆に、神の国の価値観(考え方)にこの世を変えるのです。
3.全ての人の救いを望む
神様が願っていることは、全ての人が救われ、真理を知ることです。そのために、信仰の戦いを戦い抜いた私達の生涯が用いられるのです。神様は、私達の人生の最後の時まで、私達に人生の試練(人生の課題)を与えます。その人生の試練(人生の課題)に、イエス・キリストへの信仰にあって応える私達の信仰の証を、神様は全ての人を救うために用いられるのです。人生の最後の時まで、全ての人の救いを願い求めようではありませんか。
関連聖書箇所
◎Ⅱテモテ書2章17、18節
17 その人たちの話は悪性の腫れもののように広がります。彼らの中に、ヒメナイとピレトがいます。
18 彼らは真理から外れてしまい、復活はすでに起こったと言って、ある人たちの信仰をくつがえしています。

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