宣教メッセージ

2025年4月13日東村山キリスト教会主日礼拝 説教要旨

<神の国の良い地歩を占める テモテへの手紙第一3章1~13節その②>
私達は、人生の試練(私達に与えられた人生の課題)に対して「現実逃避する」ことは、「地に足が着かない生活をする」ことになります。『良い地歩を占める』(13節)とは、「地に足が着いた良い生活をする」ことです。大牧者に従い教会に仕え、神の国の良い地歩を占め、信仰への強い確信を得る。
1.大牧者に従い教会に仕える
牧師や役員(教会に仕え指導する働き)とは、どのような働きをすることなのでしょうか。9節に『信仰の奥義』を『きよい良心で保つ』とあります。『信仰の奥義』とは、キリストの十字架の贖いの死と復活を信じる信仰によって、私達の罪が赦され、永遠のいのちが与えられる真理のことです。この『信仰の奥義』を頭で理解するだけでなく、罪が赦された『きよい良心で保つ』ことが重要です。つまり、大牧者イエス・キリストの後に従う生きた信仰を、日々真実に生きていることが重要です。『執事』ということばの原語(ギリシャ語)には、「仕える」「奉仕する」という意味があります。イエス様は、イエス様に倣って、教会に仕え人々に仕える者になることを私達に教えています。牧師や役員は、仕える者としての生きた信仰の模範であることが期待されています。大牧者キリストに従って、教会に仕え人々に仕えようではありませんか。
2.神の国の良い地歩を占める
大牧者イエス・キリストの後に従い、教会に仕え人々に仕える働きは、すばらしい報いがあります。13節は、二つの報いについて教えています。一つの報いは、「神の国の良い地歩を占める」報いです。神の国にしっかり足が着いた良い働き、良い生活をすることです。私達人間は、神様に背く人生の「空しさ」から抜け出すために、常に「永遠」を求めます。私達は神様の御心にかなった働きをする時に、決して空しくならない、永遠に価値ある働きや生活をすることができるのです。イエス様は「タラントのたとえ」(マタイ25:14~30)で、「神の国の良い地歩を占める」ことを教えています。五タラント預かり五タラント儲けた者も、二タラント預かり二タラント儲けた者も、イエス様はたとえの中で、『よくやった、良い忠実なしもべだ』、との祝福のことばを与え、『天の御国で、より多くのものが任す』、と約束したのです。大牧者に従い教会に仕え人々に仕え、神の国の良い地歩を占めようではありませんか。
3.信仰への強い確信を得る
大牧者に従い教会に仕え人々に仕える働きの報いは、「信仰への強い確信を得る」(13節)ことです。教会が砂漠と思える試練を越えることで、私達のキリストへの信仰の確信は強められます。また、『確信』(13節)ということばは、「大胆」ということばでもあります。試練にあって、大胆に恵みの御座(イエス・キリスト)に近づく時、私達は神様から折りにかなった助けをいただくことができるのです。大牧者に従い教会に仕え、信仰への強い確信を得ましょう。
関連聖書箇所
◎Ⅰペテロ書5章2~4節 2 あなたがたのうちにいる、神の羊の群れを牧しなさい。強制されてではなく、神に従って自発的に、また卑しい利得を求めてではなく、心を込めて世話をしなさい。3 割り当てられている人たちを支配するのではなく、むしろ群れの模範となりなさい。4 そうすれば、大牧者が現れるときに、あなたがたは、しぼむことのない栄光の冠をいただくことになります。
◎マタイの福音書20章26~28節 26 あなたがたの間では、そうであってはなりません。あなたがたの間で偉くなりたいと思う者は、皆に仕える者になりなさい。27 あなたがたの間で先頭に立ちたいと思う者は、皆のしもべになりなさい。28 人の子が、仕えられるためではなく仕えるために、また多くの人のための贖いの代価として、自分のいのちを与えるために来たのと、同じようにしなさい。」
◎伝道者の書1章2、3節 2 空の空。伝道者は言う。空の空。すべては空。
3 日の下でどんなに労苦しても、それが人に何の益になるだろうか。
◎伝道者の書3章10、11節 10 私は、神が人の子らに従事するようにと与えられた仕事を見た。11 神のなさることは、すべて時にかなって美しい。神はまた、人の心に永遠を与えられた。しかし人は、神が行うみわざの始まりから終わりまでを見極めることができない。
◎マタイの福音書25章14、15節 14 天の御国は、旅に出るにあたり、自分のしもべたちを呼んで財産を預ける人のようです。15 彼はそれぞれその能力に応じて、一人には五タラント、一人には二タラント、もう一人には一タラントを渡して旅に出かけた。するとすぐに、
◎マタイの福音書25章21節(五タラント) 、23節(二タラント) 21 主人は彼に言った。『よくやった。良い忠実なしもべだ。おまえはわずかな物に忠実だったから、多くの物を任せよう。主人の喜びをともに喜んでくれ。』
◎イザヤ書51章3節 3 まことに、【主】はシオンを慰め、そのすべての廃墟を慰めて、その荒野をエデンのようにし、その砂漠を【主】の園のようにする。そこには楽しみと喜びがあり、感謝と歌声がある。
◎エレミヤ書29章11節 11 わたし自身、あなたがたのために立てている計画をよく知っている──【主】のことば──。それはわざわいではなく平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。
◎ヘブル書4章15、16節 15 私たちの大祭司は、私たちの弱さに同情できない方ではありません。罪は犯しませんでしたが、すべての点において、私たちと同じように試みにあわれたのです。16 ですから私たちは、あわれみを受け、また恵みをいただいて、折にかなった助けを受けるために、大胆に恵みの御座に近づこうではありませんか。

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