宣教メッセージ

2025年4月27日東村山キリスト教会主日礼拝 説教要旨

<教会とは何か テモテへの手紙第一3章14節~4章5節>
教会とは、「屋根に十字架を付けた建物」と思われるかもしれませんが、そうではありません。「建物」は、「会堂」、「チャペル」と言います。では、「教会とは何か」。教会は試みを受けるが、真理の柱と土台であり、生ける神の教会です。
1.教会は試みを受けるが
この聖書箇所で、パウロは、テモテが「教会とは何か」を知って、試練に試みられているエペソ教会で、どのように行動するのかを教えているのです。エペソ教会は、どのような試練に試みられていたのか。エペソ教会は、異端の教えに試みられていました。ユダヤ教律法主義者が、律法を行うことでの救いを教えていたのです。ギリシャ哲学主義者(グノーシス主義者)が、霊肉二元論(霊は善、肉は悪)とするギリシャ哲学の教えから、肉(物質)を禁じることで、霊を高める救いを教えていたのです。彼らは霊的な復活を教え、死者の復活を否定したのです(Ⅱテモテ書2:18)。結婚を禁じ、食物を断つことを教えたのです(Ⅰテモテ書4:3)。今の時代に立つ教会も、時代の患難試練、異端の教え、この世の価値観に絶えず試みられています。偽札を見破るためには、本物の紙幣をよく知ることです。教会は絶えず試みを受けますが、私達は「本物」(真理)を知ることで、「偽物」(偽善)を見破ろうではありませんか。
2.教会は真理の柱と土台
教会は、この世にあって、『真理の柱と土台』としての大切な役割を果たしています。教会は、真理(イエス・キリスト)を土台として立っています。しかしパウロは、ここでは別の視点から教会について教えています。教会が『真理の柱』とは、教会が真理を支え、真理を証するという意味です。「柱」は、建物を支える大切な役割のみならず、日本建築の「床柱」のように、観賞用の美的効果のために使う場合もあるのです。教会が『真理の土台』とは、真理を守るという意味です。『土台』ということばは、荒波(津波)から陸地の家を守る「防波堤」という意味のあることばです。『真理』とは、偉大な『敬虔の奥義』(16節)のことであり、生きておられるイエス・キリストのことです。生きておられるイエス・キリストという真理を、この世の荒波から守り、この世で証しする働きこそが、この世で教会しかできない、最も素晴らしい働きなのです。
3.教会は生ける神の教会
私達は、生ける神様が、キリストの尊いいのちという代価を支払い、生ける神様に買い取られ、生ける神の教会とされました。教会(ギリシャ語、エクレシア)は、『呼び出された者達』という意味があります。私達は神様から呼び出され、一つとされたのです。教会は『神の家』(15節、神の家族)です。大牧者イエス・キリストが、『生ける神の家族』を今も治め牧しています。つまり、教会とは、神様が今も生きておられることが見えるところです。教会とは何か。教会は素晴らしいのです。
関連聖書箇所
◎Ⅰテモテ書1章19、20節
19 ある人たちは健全な良心を捨てて、信仰の破船にあいました。
20 その中には、ヒメナイとアレクサンドロがいます。私は、神を冒瀆してはならないことを学ばせるため、彼らをサタンに引き渡しました。
◎Ⅱテモテ書2章17、18節
17 その人たちの話は悪性の腫れもののように広がります。彼らの中に、ヒメナイとピレトがいます。
18 彼らは真理から外れてしまい、復活はすでに起こったと言って、ある人たちの信仰をくつがえしています。
◎エペソ書2章21節
21 このキリストにあって、建物の全体が組み合わされて成長し、主にある聖なる宮となります。
◎使徒の働き20章28節
28 あなたがたは自分自身と群れの全体に気を配りなさい。神がご自分の血をもって買い取られた神の教会を牧させるために、聖霊はあなたがたを群れの監督にお立てになったのです。
◎Ⅰペテロ書5章2~4節
2 あなたがたのうちにいる、神の羊の群れを牧しなさい。強制されてではなく、神に従って自発的に、また卑しい利得を求めてではなく、心を込めて世話をしなさい。
3 割り当てられている人たちを支配するのではなく、むしろ群れの模範となりなさい。
4 そうすれば、大牧者が現れるときに、あなたがたは、しぼむことのない栄光の冠をいただくことになります。
◎Ⅰペテロ書5章6、7節
6 ですから、あなたがたは神の力強い御手の下にへりくだりなさい。神は、ちょうど良い時に、あなたがたを高く上げてくださいます。
7 あなたがたの思い煩いを、いっさい神にゆだねなさい。神があなたがたのことを心配してくださるからです。

関連記事