<信仰の戦いを立派に戦う テモテへの手紙第一6章11~21節>
教会は、「揺り籠から墓場まで」、全ての年代の人々に関わる働きをしています。年代それぞれに人生の課題があります。人生の課題は、多種多様ですが、全ての年代に共通する本質的な祈りの課題があります。それは、『信仰の戦いを立派に戦い抜く』(12節)ことです。信仰の戦いを立派に戦うとは、神に望みを置き、信仰に生き、神の国のために戦うことです。
1.神に望みを置く戦い
「牧会書簡」のキーワードは、『敬虔』(信仰に生きること)です。先輩牧師パウロは、テモテに、テモテへの手紙第一の最後で、「信仰に生きること」を、『信仰の戦いを立派に戦い抜きなさい』(12節)と教えています。17~19節は、「金持ち」に対する聖書のみことばだけでなく、私達だれしもが聞かなければならない、聖書のみことばです。『立派に戦う』とは、頼りにならないこの世の富に望みを置かず、頼りになる神に望みを置くことです。私達は、「金銭による幸福の追求」「金銭万能主義」「拝金主義」となること、金銭の奴隷となること、金銭によって高慢になることに注意しなければなりません。神様こそが『私たちにすべての物を豊かに与えて』くださるお方です(17節)。『楽しませてくださる』お方です(17節)。『祝福に満ちた唯一の主権者』(15節)。『死ぬことがない唯一の方』(16節)。栄光に富むお方に(16節)、私達は、イエス・キリストへの信仰によって大胆に近づくことができるのです。私達は、人生の最後の時まで、頼りにならないこの世の富に望みを置かず、頼りになる神に望みを置く戦いを戦い抜こうではありませんか。
2.信仰に生きる戦い
イエス・キリストを信じる信仰によって、私達に聖霊が内住し、聖霊に導かれ促されることで、私達は信仰に生き、『善を行い、立派な行いに富む』(18節)ことができます。私達には、それぞれに与えられている人生の課題があります。与えられた持ち場、立場、役割があります。それぞれに与えられた課題、持ち場、立場、役割を果たす時に、常に私達が注意すべきことは、何でしょうか。そこで、「信仰の戦い」「信仰に生きる戦い」を戦っているかどうかです。信仰に生きることで、人生の課題に応え、役割を果たそうではありませんか。人生の最後の時まで、信仰に生きる戦いを戦い抜こうではありませんか。
3.神の国のための戦い
使徒パウロは、神に望みを置き、信仰に生きることで、『神の国(天国)のための立派な土台を自分自身のために蓄える』(19節)ことを教えています。イエス様は、このことを『自分のために、天に宝を蓄えなさい』(マタイ6:20)と教えています。神に望みを置き、信仰に生きることで、神の国(天国)に入る確信を強めましょう。そして、人生の最後の時まで、神に望みを置き、信仰に生きることで、神の国に立派な土台を築こうではありませんか。
関連聖書箇所
◎ガラテヤ書5章22、23節
22 しかし、御霊の実は、愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、
23 柔和、自制です。このようなものに反対する律法はありません。
◎マタイの福音書6章19、20節
19 自分のために、地上に宝を蓄えるのはやめなさい。そこでは虫やさびで傷物になり、盗人が壁に穴を開けて盗みます。
20 自分のために、天に宝を蓄えなさい。そこでは虫やさびで傷物になることはなく、盗人が壁に穴を開けて盗むこともありません。